研究分野ならびに研究課題
”材料強度・機能評価技術の開発と機器・構造物の破壊事故防止をめざす”

ジャンボジェット旅客機や原子力プラントの破壊事故は、まだ記憶に新しい。機械や構造物は所定の期間中に厳しい使用環境に耐え、破壊はもちろんのこと過大な変形をも生じることなく十分な安全性を維持し、その機能を果たさなければならない。機械・構造物は、それらが破壊に至る寿命を予測して設計するが、設定寿命を満たさないときには破壊事故が起り、場合によっては人的被害を伴う。現代技術は、このような機械・構造物の破壊事故を未然に防止することはできないのであろうか。当研究室では、このような社会的ニーズに応える工学的諸問題を研究課題にしている。

  1. 種々の非破壊検手法を用いた、金属やセラミックス、複合材料などの構造部材の破壊機構の解明と強度評価。
  2. 情報処理手法を用いた材料特性の評価、要求機能を満たす材料設計システム、スマート材料の設計・開発。
  3. 分子動力学法をはじめとする計算力学的手法 による材料モデリングと強度・機能の評価。ナノ材料 などの新材料の力学特性評価。
  4. 材料内部の残留応力の測定、被覆処理強化材の特性の評価
  5. 微小材料の異材界面強度特性の評価、金属材料における疲労破壊(き裂発生・進展)の機構解明